Kishidazemi BLOG

2005年度も岸田ゼミブログ。
日々の思うことを気ままに記してください。
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女性専用車両は憲法違反か?
このごろこの欄に誰も書かなくなったので挑発的に意見を述べます。ぜひ反論して下さい。

女性専用列車は憲法違反? 

この度首都圏の電車に女性専用車両を導入するとしているが、これは憲法違反である。憲法14条は、すべて国民は法の下に平等であって差別してはならない、と定める。公共の鉄道で車両を区別し、女性のみしか乗せない車両を作ることは明らかに憲法のこの趣旨に違反する。ではもう少し、時代を振り返って検討してみよう。 1930年代、ナチスドイツでは、民族浄化法を制定し、アーリア人(ドイツ人やヨーロッパの多くの人々(ハンガリーやフインランドを除く))の血を守るために、ユダヤ人と結婚することを犯罪としたばかりでなく、ユダヤ人がドイツ人と接触することさえ禁止した。その結果として、ドイツ人が乗っている車両にユダヤ人が乗ることや、ドイツ人が集まる公共の建物(劇場、映画館等)にユダヤ人が入ることは犯罪となったのである。 時代を下ってアメリカでも1960年代に公民権運動が盛り上がり、連邦最高裁が憲法違反の判決を下すまでは、南部の州では黒人と白人が結婚してはならないことを州憲法で規定するばかりか、電車やバス等の公共の列車や公共の建物では、必ず白人と黒人の車両や座席は区別し、白人の車両や座席に黒人が乗ったり座ることは犯罪であった。これらの規定は法律上は、1960年代以降撤廃された。 さらに最近、すなわち1980年代までアパルトヘイト(人種隔離政策)で有名な南アフリカでも、黒人(正確には有色人種)が白人と同じ車両に乗ったり、建物に入ることは犯罪とされていた。しかしこれも今から10年ほど前に撤廃された。 現在なお女性専用車両(及び男性専用車両)がある国は世界の中でイランだけである。イスラムの伝統の強いイランでは女性と男性が一緒になるなんて考えられない。実際この間のオリンピックの入場行進ではイラン以外の国は、国の名前を書いたプラカードをもった女性の後を選手が行進していたが、イランだけは女性の後を男性が歩くことは認められないとして、ただ一国男性がプラカードを持っていたのを覚えておられるだろう。 このように最近まで多くの国々に性差別があったが、現在ではほとんどすべての国で撤廃されている。それにも関わらず、なぜ最近に至ってわが国で悪名高い差別政策が復活したのであろうか。

女性専用車両を作った鉄道各社の説明では、それは痴漢の防止のためであるという。もしそうなら次のような問題点を指摘することができる。
|坿阻瓢澆里燭瓩暴性専用列車を作ることは、男はすべて痴漢であるという差別思想の表れである。 最近大阪市交通局が公表した数値によれば、毎日20万人が利用する地下鉄で、年間の痴漢数(申出件数)はわずか約321件、つまり1日1件である。この数から男性はすべて痴漢というのは著しい論理の飛躍である。首都圏でもっとも痴漢の多いと言われる埼京線で昨年の痴漢は343人(平成17年3月15日朝日新聞)であるが、埼京線を利用する人が毎日30万人だとすると毎日30万人に一人もいないこととなる。
∪賤兌嵶召蓮痴漢防止に役に立つのであろうか。 専用車両を作ったところ、大阪では1割強(321人→282人)、神戸でも2割(14人→11人!、たった3人)減少したという。しかし逆に名古屋では専用電車を作ってから痴漢が激増したという。これは女性自身が専用車両にあまり乗らないため、他の車両が従来より混むようになったこと、あるいは痴漢がいやな女性は専用車両に乗るので一般車両に乗る女性は痴漢を気にしていないはず(?)と痴漢が勝手の思いこんでいるからという(マジ?!)。
C棒専用列車をなぜ作らないのか。 痴漢は一般に男性が女性に対して行うと考えられているが、論理的には女性が男性に対して行うこともあり得る(実際にあるという)。ただ男性は心優しい(あるいは、別に気にしない、あるいは恥ずかしい!!!)から申し出ないだけとすれば、男性を守るためにも男性専用列車を作ることが真の意味での法の下の平等である。
だ賤冦鷦屬亮綣垉埖埓 専用列車は弱者虐待である。専用列車が止まる場所が、通勤・通学に都合のよい乗換え場所に近い場合に、身体的弱者である障害者が、従来の乗り換え場所より、別の場所に移動しなければならないという不利益が生ずる。そこで例えば神戸市営地下鉄では、平成16年から身体障害者に限り女性専用列車に乗ることを認めることとした。しかしこれはさらなる差別である。これは身体障害者をいわば「みなし女性」とすることであり、本人にとっては到底耐え難い苦痛である。女性だけしか乗っていない車両に「あなたは障害者だから痴漢を働かない(男性は痴漢行使をする可能性があるから乗せないという理論を反対解釈すれば、男性でも乗ってよいとする理由はこうなる)。だから乗ってもいいですよ」といわれて屈辱を感じない人はいないのではないか。人間としてこれほどの侮辱はない(かつて南アフリカで、日本人は金持ちだから「名誉白人」として、白人と同じ電車に乗れるとしていたが、これを屈辱と思わなかった日本人は情けない)。
すなわち問題の根本的な解決は女性専用列車を廃止しなければできないのに、それをごまかすことによってさらに大きな過ちを侵しているのである。 
という訳で、憲法違反と思われますが、法律を学ぶみなさんはどう思われますか。
| 先生より | 16:35 | comments(9) | trackbacks(1)
司法試験受験のみなさんへ
今度の日曜日の母の日に司法試験を受けるみなさん。試験がんばって下さい。おそらく今年は史上もっとも合格しやすい試験だと思います。聞くところによるとロースクールに多くの学生がいったために、例年になく受験者が減りそのためやさしく、また合格者も史上最高の1500人になるそうです。来年からは新司法試験が始まるために、相当難しくなると思われます。千載一遇のチャンスとはこのことです。どうかみなさん今年が最後だと思ってがんばって下さい。ご健闘を祈っております(試験直前にこれを読んでいる受験生はいないと思いますが)。
| 先生より | 20:06 | comments(0) | trackbacks(0)
平成17年度のゼミについて
平成17年度ゼミは、4月12日(火曜日)から始まります。時間は毎週火曜日3時間目、場所は8号館105号室(新しい建物です。中はまだ見ていませんが)。気持ちも新たにがんばりましょう。なお新3年生のみなさんは、何か役職(幹事、旅行係、コンパ係等)についてもらいますので、その心つもりをしておいて下さい。では有意義な春休みをお過ごし下さい。
| 先生より | 17:47 | comments(0) | trackbacks(0)
ライブドア事件
興味ある方は以下のオピニオンをご覧下さい(3月14日まで)。

ライブドアによるニッポン放送の買収について
| 先生より | 18:55 | comments(0) | trackbacks(0)
A Happy New Year !
あけましておめでとうございます。昨年はみなさんと一緒にとても楽しい1年を過ごすことができ、本当に良い年でした。今年は2年目に入る訳ですが、新しく3年生が入り、ますます充実したゼミになることを期待しています。新しい4年生の皆さんは就職、進学、司法試験等、おそらく後で振り返れば人生の大きなターニングポイントだったと思い出す重要な1年だと思います。どうか悔いのない1年をおくって下さい。みなさんのご多幸をお祈りします。平成17年元旦
| 先生より | 15:09 | comments(1) | trackbacks(0)
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